2024.07.21
住み続けられるまちづくりを
大規模自然災害に備える防災セミナーを全従業員向けに開催しました
今回の「SHIROYAMA サステナラボ」では
6月に開催した全従業員向け防災セミナー「大地震豪雨災害から備えを考える」
についてレポートします。
防犯セミナーの目的
先日、私たちのホテルで特別な防災対策セミナーが開催されました。
今回は、特定非営利活動法人 YNF※2)の代表理事であり、日本災害復興学会復興支援委員会委員の江﨑太郎氏を講師にお迎えし、
九州豪雨災害や能登半島地震での災害支援の経験を基に、具体的な防災対策について講演いただきました。
このセミナーは、ホテルのスタッフが防災の意識を高め、緊急時に迅速かつ適切に対応し、
お客様が安心して滞在できる環境を整えるため開催されました。
江﨑太郎氏の豊富な災害支援の経験を共有していただき、私たちスタッフも具体的な防災対策を学ぶことができました。
防災セミナーの前には、江﨑氏にホテル周辺の災害リスク調査をしていただき、今後の防災への認識を新たにしました。
セミナーの内容
セミナーは以下のような内容で進行されました
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能登半島地震の人的・建物被害の状況について
能登半島地震で全壊した世帯は8000世帯以上。現在も2000人以上の方が体育館や公民館で過ごされ仮設住宅に入れておらず、断水によって水が使えていない方がいるというリアルな現場の状況を実際の被害地の写真も交え伝えていただきました。 -
能登半島地震での防災活動
能登半島地震における支援活動についてもお話しいただきました。特に避難所の設営や物資の供給、被災者とのコミュニケーション方法など、具体的な支援活動の詳細が説明されました。避難所ではプライバシー確保や入浴も課題。人口減少や高齢化が進み地域で災害対応することが難しくなってきている。災害時は「その時、その場所にいる人、モノで」対応するのが原則で避難している方へも声をかけて運営していくことが大切だとお話されました。 -
ホテルにおける具体的な防災対策
ホテル特有の防災対策については、ローリングストック(日常的に使用する食品や日用品を多めに備蓄し、古いものから順に使い、新しいものを補充する方法)の取り組みについてやホテル周辺ハザードマップの確認、緊急時お客様の安全を確保するためのスタッフの役割分担など、実践的なアドバイスを多くいただきました。
また近年、個室があり災害関連死の抑止のため避難所としての宿泊施設利用ニーズが高まっており、実際に能登半島地震では二次避難場所がホテルであった事、そこから見えてきた宿泊施設の避難所利用の課題なども詳しくお話いただきました。
参加者の声
- 「お客様の安全はもちろん、2次避難所に想定されるため日頃から備えていきたいです」
- 「実際の災害現場での経験を聞くことで、自分たちの防災意識も一層高まりました。」
- 「具体的な事例を基にした講演で、非常に分かりやすかったです。」
- 「ホテルでの具体的な対策を教えていただき、早速実践してみたいと思いました。」
防災対策は、私たちホテルスタッフにとって改めて重要な責務であると感じました。
SHIROYAMA HOTEL kagoshimaは今回のセミナーを通じて得た知識と経験を活かし、
今後もお客様が安全で安心して滞在できる環境を提供してまいります。